習慣化の鍵は、How toではなく、覚悟だった。
あらゆるビジネス書に、習慣化するには
「毎日やること」
「AをやったらBをやるというif then planningがいい」
「小さなことから」
といったことが何十年も言われている。
なぜ、何十年も言われ続けるのか?
それは、それらのテクニックでは解決しないからではないか?と考えてた。
これは、習慣化に限らず、あらゆることでHowtoが先行する。
例えば、
効率的な腕振り
30kmで失速しない走り方
などだ。
僕はあまりhow toが好きじゃない。
小手先ではなく、もっと奥のものが大事だと考えているからだ。
その奥のものとは「想い」だと考えている。強い心とも言ってもいい。
想いは全てを覆す強いパワーを持っている。
甲子園を本気で目指す高校生は、効率的なやり方とかヒットを打つ振り方とかばかり考えているだろうか?
もちろん、多少は考えているだろうが、そんなhow toより「甲子園に出たい!」という強い想いで圧倒的に練習したり、泥んこになりながら毎日必死に頑張ってる。
結局、根性論かよとつっこみたくなるのは分かる。
むしろ僕自身が根性論でずっとやってきてスマートな方法を模索したからこそ、一周回ってこの考えになった。
仕事においても、教育においてもあらゆることに「古臭い考え方だな」「もっといい方法があるだろう」などと思うことがあった。
「もっとスマートな方法はないのか?」と。
時には、「こっちの方が効率的じゃん」とか「これならやらない方がマシ」と何度も否定してきた。
しかし、結局、効率化とかスマートな方法とか習慣化する方法などそんなものはなかった。
そのスマートな方法を探している時間が最もスマートではないという皮肉。
そんな小手先の方法ではなく、
「自分の心の炎をいかに灯すのか」が全てだった。
僕が辿り着いた習慣化する方法は、、、
「本当にやりたいことかどうか」
という強い想いがあるかどうかだと気づいた。
▍超早起き生活
最近、超早寝早起きを始めた。
きっかけはYouTubeのこの動画。
CoCo壱創業者の宗次徳二さんは朝3:55に起きて仕事をし始めて18年間。宗次徳二さんを慕っているEarth美容室取締役の山下誠司さんもそれに習い朝3:15には起きている。
ミニマリズムを追求する中で山下誠司さんを知り、つい最近こちらの動画がふと目に入ったのだ。
山下誠司さんも宗次徳二さんも本気だった。
「私みたいな凡人は、早起きをして人様の何倍も努力するしかない」
この動画や他の山下誠司さんの動画を観て、僕にもその熱が伝播したように
「僕もやってやろう」とスイッチが入った。
富山マラソンを優勝したのは2016年、24歳。それから約10年。
もう一度、自分の限界の先を見たくなった。
何をすれば良いか分からないけど、まずはやってみよう。
そう思って3:55に目覚ましをかけて、朝4時台にジムへ行き自分を追い込むことから始めた。
朝から正直つらい気持ちはある。富山県は雪も降ってるし、僕は寒いのが本当に苦手だ。(毎日寝袋に包まって寝てるほどだ。)
でもやると決めた。InstagramとYouTubeでやると宣言したし、何より自分に負けるのが嫌だった。
この強い想いさえあれば「今日は寝てたい」という弱音なんて跳ね除けてくれる。
想いが強すぎて2時半や3時ごろのアラームが鳴る前に起きてしまうことが多いことが悩みになってきたほどだ。
最初はできるかどうか不安だったが、その一抹の不安は全く感じることなく、
科学的に証明されている習慣化には21日間必要という21日間を無事に達成することができた。
本当に生活が変わった。朝に一番やりたいworkoutを終えることの充実感がどんな言葉にも変え難い。朝6時に終了することで圧倒的自由を得ている感覚なのだ。
その後は、ずっとやってみたかった執筆活動(今書いているコレだ)や動画作成などをやれている。仕事がなければ午前中にやりたいクリエイティブ作業を終わらせ、午後からはメール返信や読書など軽作業をゆっくりと下り坂を歩くように行う。
毎日が充実している。これも超早起きという習慣を身につけれたからだ。
この間、特に特別なことはしていない。早起きのコツや質の良い睡眠の取り方などは何一つやっていない。
「早く起きて過去の自分を超えたい、自分に勝つんだ」
という強い想いだけで起きれた。これだけで十分だった。
「なるほど、習慣化の鍵は想いなのか」
と本気で感じた。
▍成果が出たときはやっぱり「夢中」だった
富山マラソンを優勝した時も「夢中」だった。
2014年に大学を卒業し、毎日走っていた日々から突然社会に放たれ、何もできない日々だった(何も準備しなかった自分が悪い)。
初めて仕事というものに触れたのは、高校生の時に2ヶ月間(コンビニ)、大学4年次の2ヶ月(ココス)にアルバイトをしただけだ。
社会人1年目は仕事に追われ、たまにストレス発散のために走る程度だった。目標もなく、なんとなく走っていた。
しかし、2015年に第一回富山マラソンが開催されると聞き、初マラソンにチャレンジしようと決心した。
特にマラソンに特化した練習はせず、最大20kmくらいしか走らなかった。目標もなく、完走さえできればよかったし、なんとなくサブ3というものをしようと決めたくらいだった。
ビギナーズラックなのか、前半抑えて入って後半ペースアップする算段が見事にハマり、後半はゾンビのような走りになっているランナーを文字通りごぼう抜きした。
終わってみると、2時間34分18秒で総合10位。自分が一番びっくりした。もしかすると、来年頑張って練習したら8位以内になれるんじゃないかと本気で思った。
そこからは夢中だった。まずはランニングを習慣化することから始め、2016年の富山マラソンでどこまで記録を伸ばせるだろうかと、毎日走った。
支店長が帰らないと誰も帰らないという謎の暗黙のルールを打ち破り、退社後はそのまま近くのジムへ行った。12-3月は積雪があったがそれでも毎日体育館で走るかジムに行った。
もっと通勤時間を自己研鑽の時間にできないかと、自転車通勤を始めた。
片道17kmあったがクロスバイクを購入し始めたのだが、ある日猫が飛び出してきて急ブレーキをかけた際に文字通り一回転した。
いろんなところを負傷し、顎は切れて血だらけ。そんな状態で出社すると、大事になり総務部部長から「自転車禁止令」が発令された。
そんなことで、折れるほど腐っちゃいない。
自転車がダメなら走ってやろうと片道17kmの通勤ランを始めた。
流石に往復を毎日はしんどいので、7割片道のみ、3割往復くらいの割合でやった。
会社にシャワー室なんて無い。だから、着替えを会社か置いて行った車の中に準備しといて、朝到着したら近くの公園のトイレで汗を拭き取りスーツに着替えていた。
もちろん、会社にバレたら通勤ラン禁止令が発動しそうだったのでみんなが出社する前や目が届かないように行った。
本当に非常識であるし、アホである。
言い換えると、ただマラソンに純粋に向き合っていたということだ。
「どうやったら走れるだろうか」
「走る時間をもっと増やしたい」
ただこの純粋な考えだ。ん、考えてたのかすら怪しい。普通の考えができる人なら、公園で着替えることも片道17kmを走ろうなんて思わないから脳死でやっていたのだと思う。
当時は練習方法とかも知らず理論も知らなかった。なんとなく、高校大学でやってきた練習の延長で走っていた。理論を組み立てて走るのではなく、「ただ走る」をしていた。
その時は気づかなかったが今なら分かる。
そう、あれが熱中だった。強い想いが原動力になっていた。
▍でも、時間がないんだ。
「走りたくても時間がない。」
「一人だと挫折してしまう」
「途中で歩いてしまう」
そんな声をたくさん聞いている。オンラインランニングスクールを運営していて、これらの言葉を聞き、相談に乗って1年半になる。
確かにわかる、僕自身も最近はそんな言い訳を盾に怠けていた。ただ、今なら分かる。
覚悟が決まればそんな言い訳は蹴散らせる。
厳しい言い方になるかもしれないが、「本当にそれを達成したいのか」と自分に聞いてみてほしい。
「時間が足りない」の正体について、この場で教えたい。
時間が足りないというのは言い換えると
「今やっていることの方が、ランニングより大事だ」と言っているのと同じだ。
具体的には下記のように。
「ランニングの時間より、遊びに行きたい」
「ランニングの時間より、寝ていたい」
「ランニングの時間より、家事が大事」
想像してほしい、7:30の電車に乗らないと会社に遅刻してしまう人が、7時15分に起きたらどうだろうか?
多分、一瞬のうちにいるいらないものを判断し、死ぬ気で着替えて出発するだろう。
もし、「今から5分以内に下記申し込みフォームから応募してくれた方には大谷翔平(もしくは新垣結衣)と会えます」という案内があったら、どう?
僕だったら今やっていることをすぐに中断してでも応募するだろう。
そう、時間がないの正体は優先順位なのだ。
僕は覚悟が決まり、本気でランニングをしたいと強い想いができたから
ランニングが優先順位の一番上に躍り出たのだ。
だから、早く起きて「すぐに走りたい」「速くなりたい」という想いでやっている。
「いやいや、颯さんだからできるんでしょ」
と思われるかもしれないが、僕はそんなに素晴らしい人間ではない。
公共料金の払い忘れでガスがストップしたり、観葉植物を3回も腐らせているし、つい先日は車の除雪を放置しすぎて車の後ろのワイパーが折れていた。
本当にだらしない人間である。(だから、ミニマリズムを取り入れて生活をシンプルにしている)
こんな僕でもできたのだから、みんなができないわけがない。
ぜひ、自分のwant toを強い想いの言葉にしてみてほしい。
「自己ベストを出す」ではなく、
「サブ4をしてあのライバルに絶対に絶対に勝つ」
「サブ3をして自慢のパパになる」
など具体的に燃える目標にしてほしい。
僕の場合は「人生を取り戻したい」という強い想いだ。
一度点いた強い火はなかなか消えない。まずはボワっと強い火を灯してほしい。

